中国のネットスラング・空军kōngjūn――この中国語、知ってる?

2026年3月27日金曜日

語彙

X f B! P L
ネットスラングには、外国人にとっては一目見ただけでは意味が想像しにくい表現が多い。
“空军”もその一つである。

電子辞書でこの語を引いても

空軍

中日辞典 第3版

という、字面通りの意味しか出てこない。

が、ネットや日常会話では、軍隊の「空軍」とは全く別の意味で使われることがあるのだ。

空军
空军kōngjūn
意味:(釣りやゲームなどで)何の成果も得られないこと

この言葉を初めて耳にしたのは、中国語教室でボードゲーム会が行われた際だった。
中国人の先生2人(仮に王老师と林老师とする)、私を含めた日本人生徒2人の計4人で得点を競ったのだが、王老师が0点という結果に終わってしまった。

その際、林老师が王老师を指差してこう言った。

“空军!”

意味が分からず、私ともう一人の生徒は“kōngjūn?”と顔を見合わせた。
そんな我々の様子を見た王老师は、「“kōngjūn”はこう書きます」と、ホワイトボードに“空军”と書いて示してくれた。

しかし、字が分かったところで「なぜ急に空軍?」と戸惑いが増すばかりである。
ここで林老师が1位の人から順番に「冠军、亚军、季军」と指を差し、最後に王老师を指差して「“空军”ですよ」と言ったことでやっと、王老师をからかって言ったのだと分かった。

では、なぜ“空军”で「成果ゼロ」の意味になるのか。

実はこの表現はネットスラングで、先生たちも由来についてはよく知らないらしい。
林老师が言うには空軍は空から偵察するだけで、直接敵を捕獲する任務は行わないことから、「獲物・成果がない=“空军”」と表すようになったのではないか、ということだった。

一方で、ユーザー参加型辞書の北辞郎によると

〈備考〉「まるで魚に補給物資(エサ)を空中投下するような真似をした」の比喩表現

北辞郎:空军

であり、由来には諸説ありそうだ。

からかいの要素が強い表現なので、冗談が通じる間柄でない限り使わない方が無難だろう。
自虐として使うのはアリなので、覚えておくと会話が盛り上がるかもしれない。


にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ 中国語ランキング

QooQ