きゅうりの語源を知る
中国語で「きゅうり」は“黄瓜huángguā”と書くらしい。黄瓜。きうり。
…きゅうり!
ひょっとして「きゅうり」の語源って“黄瓜”なのでは!?
そう思った瞬間、頭の中に閃光が走ったような感覚を覚えた。
広辞苑で「きゅうり」を引いてみると「黄(き)瓜(うり)の意」と書いてあったので、やはり“黄瓜”が語源と考えて問題なさそうだ。
それにしても、現代日本人の感覚では「きゅうりは緑色なのになぜ黄色い瓜?」と不思議に思ってしまう。
Wikipediaによると、きゅうりは熟すと黄色くなる。
中国から日本に伝来したきゅうりだが、昔は中国でも日本でも、この熟して黄色くなった状態のきゅうりを食べていたので、“黄瓜”と呼んだそうだ。
つまり、「きゅうり」という語は、もともと中国語の“黄瓜”を日本語読みしたものだったのである。
『ノルウェイの森』の「キウリ」の謎が解けた
ここで、ある記憶がよみがえった。村上春樹『ノルウェイの森』に、きゅうりを食べるシーンがある。
そのきゅうりの表記が、カタカナ3文字で「キウリ」なのだ。
私がこの作品を初めて読んだのは高校生のときだったと思うが、そのときは違和感を覚えつつも「村上春樹はオジサンだから『キュウリ』を『キウリ』って書いちゃうんだな」と、気にも留めなかった。
しかし、「きゅうり」の語源が「黄瓜(きうり)」だと知った瞬間、当時の違和感の謎が解け、点と点が一気につながった。
今回面白かったのは、中国語を調べていたはずなのに、最終的には日本語の語源にたどり着いたことである。
こういう瞬間があるから、語学学習はやめられない。

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